神奈川県箱根町はこのほど、2017年の観光客数が前年比10.0%増の2152万人に達したと発表した。3年ぶりに2千万人を超え、大涌谷周辺の火山活動が活発化する以前の14年の実績(2119万人)を上回った。
観光客の内訳は、宿泊客が前年比8.2%増の469万4千人、日帰り客が同10.5%増の1682万6千人。大涌谷の火山活動の影響の落ち着き、新たな宿泊施設のオープン、外国人観光客の増加がプラス要因。宿泊客、日帰り客ともに14年の実績を超えた。
宿泊客のうち、一般客(外国人観光客、修学旅行客除く)は同7.5%増の414万人となった。外国人観光客は同18.0%増の54万6千人で、初めて50万人を突破した。修学旅行客は、一部施設のリニューアルに伴う休館などの影響で同65.3%減の8千人だった。
18年の観光動向・施策について箱根町企画観光部観光課は、大型宿泊施設の閉館やリニューアルによる長期休館の入り込み客数への影響が懸念されるとしながらも、新型ロマンスカー(列車)の就役、宿泊施政の相次ぐ新規開業などの新たな観光資源を活用するとともに、ハイシーズン以外の誘客対策などを検討し、官民地域一体で観光振興に取り組む方針を示している。